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理学療法士の主観的評価(問診):症状経過

セラピスト
痛みは最初に比べ良くなっていますか?変わらない?悪くなっていますか?
最初よりは、痛みは良くなっています。
頚部痛患者

受傷・発症してから現在までの症状の変化を評価します。私は、悪化、変化なし、改善の3つに分けて評価しています。

「改善」の要因には、人間が本来持っている自然治癒力、プラセボ、安静・疼痛回避姿勢・動作による組織への負担軽減、患者によっては市販薬(湿布など)といった対応などが挙げられます。

「変わらない」という場合は、最初から症状が一定なのか、一度改善を示し症状が一定なのか確認します。「痛みは変わらない」と答える患者は多いのですが、「最初に比べてどうですか?」と追加の質問をすると「最初よりはいいけ」「最初より少し痛みは治ったけど、〇〇すると痛い」と答えることも多いです。その場合は、一度改善を示して変化なし、と評価します。

「悪化」の場合や、痛みだけでなく痺れが出てきたというように別症状の出現などの場合、基本的に症状の重症化を考えます。

「変化なし」「悪化」の場合は、原因を考える必要があります。

例えば、外傷後の受診であれば炎症が生じたことが示唆されます。急性期に対してはRICE処置が推奨されますが、温熱、飲酒、プレーの継続、マッサージは推奨されない対応です。「足を捻った後はどうされましたか?」と追加の質問をして、対応方法を確認します。

治療歴を確認!

症状の経過ですが、治療歴も確認しながら、症状の経過について考えます。

例えば、不良姿勢や運動制御などの機能障害因子があるにもかかわらず、マッサージや電気療法などの受動的な治療のみで終わっている場合は良くなりません。また、日常生活・作業などにおいて持続的・反復的な負荷がかかり続けている場合もあります。作業時の疼痛であれば、作業内容・作業環境の情報が必要となります。

神経障害性疼痛にも関わらず、侵害受容性疼痛の薬が前医で処方されていた場合もあります。これは医師の範疇ですが、適切な投薬を行うことで症状が改善を示すことがあります。

慢性疼痛患者の場合、疼痛回避姿勢・動作、恐怖回避行動などによる不活動・能力障害といった二次的な機能障害を引き起こしていることもあります。

受傷・発症日からの期間を考慮し、治療歴、作業内容・環境などの情報をふまえて、改善しない要因を考えます。

改善しない理由を、患者の身体機能・構造だけで推論してしまう場合は注意が必要ですね。

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