頸部痛患者を担当したら、まずレッドフラッグスを除外し、必要に応じて心理社会的要因を評価し、系統的な問診・身体評価にて、頸部痛を分類し機能障害因子を特定します。
可動域制限を伴う頸部痛の場合、可動域制限および疼痛誘発動作が存在します。
自動運動テスト・複合運動テストにて可動域制限および疼痛誘発動作の部位・方向を判断し、疼痛軽減テストで関節および軟部組織を判別、他動生理的運動テスト・他動副運動テストにて分節を特定します。
頚椎は機能的に上位頚椎(C0‒2)、下位頚椎(C2‒7)、上位頚椎(T1‒4) の3 部位に分けられるため、身体評価では、3部位を評価します。また、隣接関節である胸椎の可動性の評価も非常に重要です。頚椎と同時に胸椎の機能を評価し、同時介入することで治療効果を高めることが期待できます。
基礎コースAでは、頚部痛の分類、頸部痛の機能障害因子、頚椎・胸椎の機能解剖、頚椎・胸椎の身体評価、可動域制限を伴う頚部痛に対する介入(関節モビライゼーション・PRI)について学習します。
治療技術を学ぶだけでは実際の臨床では全く役に立ちません。本コースでは典型的な頸部痛を想定して模擬練習を行います。問診10分、身体評価15分、介入10分、説明5分、を目標とします。
臨床で本当に必要な知識・技術に焦点をあてながら、よりシンプルにわかりやすく伝えることを大切に、すべての受講者に適切な技術をフィードバックできるように少人数にて開催しています。
頚部痛の評価・治療の流れを知りたい方、フィードバックを受けたい方、頚椎のエキスパートになりたい方、頸部痛がある方・治療してほしい方、ぜひご参加ください。
講義内容
講義1:頸部痛のマネジメント
- 頚部痛の分類
- 頚部痛の病態
- 頚部痛のレッドフラッグス
講義2:頚椎の機能解剖
- 頚椎の機能解剖
- 胸椎の機能解剖
講義3:下位頸椎・胸椎の身体評価
- 姿勢評価
- 動作分析
- 自動運動テスト
- 疼痛軽減テスト
- 複合運動テスト
- 整形外科徒手検査法
- 他動生理的運動テスト:Hypomobility VS Hypermobility
- 他動副運動テスト(疼痛誘発テスト)
- 軟部組織の評価
講義4:可動域制限を伴う頚部痛のマネジメント
- 等尺性収縮後弛緩(Post Isometric Relaxation:PIR)
- 関節モビライゼーション:上方滑り・下方滑り・第1肋骨・胸椎PA
- 関節モビライゼーション+自動運動
- 胸椎可動性エクササイズ
受講要項
受講資格 | 理学療法士・作業療法士・鍼灸師・柔道整復師 |
受講料 | ¥12,500(税込) / 再受講¥10,000(税込) |
開催日時 | 土日祝 9:00 - 17:00 |
定員 | 8名 |
講義形式 | 対面(オフライン) |
会場 | 西東京かとう整形外科(外部リンク) |
申込方法 | 「開催日時」をご確認の上、「頚椎徒手療法コース申し込み」をクリック、申し込みフォームに必要事項を記入し送信して下さい。定員を確認後、数日以内にご連絡させていただきます。 |
注意点 | 入力していただいたメールアドレスに受付完了のメールを送信いたします。1週間経ってもメールが届かない場合は、お問合せください。迷惑メールフォルダに届いている可能性もありますので、ご確認をお願いいたします。 |