痛みの分類には、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛があります。

痛みの病態によって投薬内容は変わります。神経障害性疼痛を呈する頚部痛の場合、薬物療法が必要かつ有効な場合が多く、セラピストは医師と連携してマネジメントに携わる必要があります。

神経障害を伴う頚椎変性疾患には、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症、頚椎症性筋萎縮症、頚椎後縦靱帯骨仮症などがあります。

神経・神経根の機械的負荷および損傷により、感覚過敏、感覚・筋力低下、末梢神経の機械的感受性など、さまざまな症状が出現します。

神経障害を伴う頚部痛を分類し治療方針を決め、個々の機能障害因子に応じた介入方法を実践することで、治療効果を高めることが期待できます。

本コースでは、神経障害を伴う頚部痛の分類、神経障害を伴う頚部痛(圧迫性神経障害)のマネジメント、神経障害を伴う頚部痛(末梢神経感作)のマネジメントについて学習します。

頚椎は上肢・下肢に比べ苦手意識を持たれるセラピストが多いですが、適切な評価方法および技術技術を習得することで、自信を持って頚部痛患者を担当することができます。

脊椎徒手療法コースは、臨床で本当に必要な知識・技術に焦点をあてながら、よりシンプルにわかりやすく伝えることを大切にしています。

すべての受講者に適切な技術をフィードバックできるように、少人数にて開催しています。

実技を習いたい方、実際の評価・治療の流れを知りたい方、フィードバックを受けたい方はぜひご参加ください。

講義内容

講義1:頚部痛の分類

  • 神経障害性疼痛の薬物療法
  • 神経障害を伴う頚椎変性疾患:頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症性神経混症・頚椎症性脊髄症・頚椎症性筋萎縮症
  • 神経障害を伴う頚部痛の分類

講義2 :神経系の機能解剖:頚椎・上肢

  • 頚神経・神経根
  • 末梢神経・デルマトーム、Signature zones
  • 上肢の末梢神経:腋窩神経、橈骨神経、筋皮神経、正中神経、内側前腕皮神経、尺骨神経
  • 末梢神経の機能:Tension、Sliding

講義3:神経系の身体評価 :頚椎・上肢

  • 姿勢評価:頸椎椎間板ヘルニア・末梢神経感作にみられる姿勢とは
  • 自動運動テスト:末梢神経スクリーニング
  • 整形外科テスト:神経根障害、頚椎症性脊髄症、胸郭出口症候群、手根管症候群
  • 神経ダイナミックテスト:正中神経・橈骨神経・尺骨神経
  • 神経学的テスト:感覚検査・筋力検査・反射
  • 神経の触診:正中神経・橈骨神経・尺骨神経など
  • 他動生理的運動テスト:下方滑り、側方滑り、第一肋骨下内方滑り

講義4:神経系の治療:頸椎・上肢

  • 関節モビライゼーション
  • 神経モビライゼーション
  • ホームエクササイズ::Slider/Tensioner
  • ケーススタディ

受講要項

受講資格理学療法士・作業療法士・鍼灸師・柔道整復師
受講料¥10,000(税込) / 再受講¥7,500(税込)
開催日時日曜日 9:00 - 17:00
定員8名
講義形式対面(オフライン)
会場西東京かとう整形外科(外部リンク)
申込方法「開催日時」をご確認の上、「頚椎徒手療法コース申し込み」をクリック、申し込みフォームに必要事項を記入し送信して下さい。定員を確認後、数日以内にご連絡させていただきます。
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