[st-kaiwa4]新人教育プログラムがなくなったんですか?[/st-kaiwa4]

2022年、理学療法士の生涯学習制度が新しくなりました。

これまでは「新人教育プログラム」を終えて、認定または専門理学療法士の取得を目指すという流れでしたが、理学療法士という専門職の質の保証をするために、登録理学療法士制度が開始されることになりました。新制度が始まるにあたって、駆け込みで新人教育プログラム、認定・専門理学療法士の試験に挑んでいたセラピストがたくさんいましたね。

日本理学療法士協会長の斉藤氏(記事より一部抜粋)は、
なぜ生涯学習制度が必要なのか(社団法人 日本理学療法士協会サイト)  、 新生涯学習制度の狙い(医学界新聞)

「近年の理学療法士の急激な増加と共に,協会の内外から現場の理学療法士の質の低下が指摘され始めました。病院経営者や厚労省から,卒後教育や職場内教育が不十分ではないかと問題視されたのです。協会員からも,臨床を学ぶはずの卒後教育の場が,卒前教育で学びきれない点の“補習”の場になっているとの批判がありました。

 

現行制度では新人教育プログラムを終えたあとに専門・認定をめざさなければ,知識のアップデートのために学習を続けるか否かは個人の裁量に委ねられており,継続的な学習機会を確保することが必要でした。つまり現行の卒後教育の仕組みでは現場の実態に即しておらず,理学療法士が社会的に認めてもらえなくなる恐れがある。それが協会内の共通認識となり,制度の見直しに至りました。

 

専門・認定認証はあくまでも協会が独自に実施しているため,診療報酬加算としての評価は相当難しいでしょう。そこで協会が質を保証した会員認証と紐づけ,他者からより評価される上質の認証・認定制度を作りたいと考えています。

 

理学療法は法律的には医師や看護師も実施できます。しかし医療関係者の皆様には,卒前・卒後としっかり学んだ理学療法士に,理学療法をぜひ任せていただきたいと思います。さまざまな公益活動や地域活動に理学療法士を巻き込み,どんどん活用してください。さらに院経営者の方々には,ぜひ新生涯学習制度の下で教育を受け,学び続ける理学療法士を雇用し,役職を与え,教育研修・研究費などの投資をしてほしいと思います。その際,理学療法士の質の保証や人事考課に,登録,専門・認定認証を活用していただければと思います。」

 

と述べています。

 

経験年数だけ積み重ねて学習をやめるセラピストを減らしたい、学習を続けるセラピストに対して正当な報酬を与えられるようにしたい、ということでしょうか。

多くの病院・クリニックの給与制度は、経験年数に対して給与額が決定されてしまいます。実力があろうがなかろうが、経験年数です。私は就職するにあたってそういう病院・クリックは避けて、実力主義、交渉ができるところを探して働くようにしていました。

理学療法士免許取得後、5年かけて前期研修・後期研修を修了し、”登録理学療法士”になる。そして、”認定・専門理学療法士”へと続き、給与に反映されるようになれば良いですね。

実は、私は理学療法士になってから協会には加入していませんでした。理学療法ガイドライン第2版の仕事を手伝うにあたって入会が必要とのことで、4〜5年前に日本理学療法士協会に入会しました。新人の時になぜ協会に入らなかったのか・・・理由を考えてみると、オーストラリア留学を目指していた、協会に入るメリットが感じられなかった、新人教育プログラムの内容がつまらなそうだった(新プロが面白いと言っていたセラピストが周りに1人もいなかった)というのが本音でしょうか。

新人教育プログラム・・・もちろん、終わってません・・・途中までやりました。感想はというと、知識・経験を積んだ今なら面白く感じられるところは所々にありましたが、新人は楽しくないだろうな・・・といった印象です。

今は、新しい生涯学習制度に期待しています。登録理学療法士になることの利点というよりも、学習内容がどんな感じなのか興味があります。

e-learning も増えており、学習もしやすくなっていますね。

というわけで、前期・後期研修をやってみようと思います。興味が湧いたら、認定・専門理学療法士も・・・途中でやめるかどうかは No one knows です、一応、先に言っておきますね。

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