頸椎は可動性と安定性が同時に要求される部位です。

何かを見る、聞く、嗅ぐといった課題、また、個々の作業環境に応じ、頚部の表層・深層の筋群と肩甲帯が協調して働き安定性を提供しながら、頭部を動かすことを可能としています。

機能的に頸椎は上位頸椎(C0-2)、下位頸椎(C2-7)、上位胸椎(T1-4)の3部位に分けられ、3部位が課題に応じて独立また協調して動きます。

頚椎の身体評価では、部位別の関節機能、運動制御を評価していくことが大切です。

頚部痛のマネジメントでは、頚部痛を分類しサブグループに応じた治療方法の提供、また、個々の機能障害因子に応じた介入方法を実践することで、治療効果を高めることが期待できます。

本コースでは、頚部痛の分類、下位頸椎・上位胸椎の関節機能の評価、可動域制限を伴う頚部痛に対する介入方法について学習します。

頚椎は上肢・下肢に比べ苦手意識を持たれるセラピストが多いですが、適切な評価方法および技術技術を習得することで、自信を持って頚部痛患者を担当することができます。

脊椎徒手療法コースは、臨床で本当に必要な知識・技術に焦点をあてながら、よりシンプルにわかりやすく伝えることを大切にしています。

すべての受講者に適切な技術をフィードバックできるように、少人数にて開催しています。

実技を習いたい方、実際の評価・治療の流れを知りたい方、フィードバックを受けたい方はぜひ対面コースにご参加ください。

講義内容

講義1:頸部痛の分類

  • 外傷に伴う強い頚部痛
  • 神経障害を伴う頚部痛
  • Cervicogenic Headache
  • 可動域制限を伴う頚部痛
  • 運動制御障害を伴う頚部痛

講義2:頚椎の機能解剖

  • 頚椎の可動性と筋機能
  • 靭帯・椎間板・神経根・椎骨動脈・内頸動脈
  • 下位頸椎・上位胸椎の関節包内運動
  • カップルドムーブメント
  • 上肢挙上と胸椎の動き

講義3:頚椎の身体評価(客観的評価)

  • 姿勢評価
  • 動作分析
  • 自動運動テスト
  • 疼痛軽減テスト
  • 複合運動テスト
  • 整形外科徒手検査法
  • 他動生理的運動テスト:Hypomobility VS Hypermobility
  • 他動副運動テスト(疼痛誘発テスト)
  • 運動制御の評価

講義4:可動域制限を伴う頚部痛のマネジメント

  • クリニカルリーズニング
  • 関節モビライゼーション:上方滑り・下方滑り・第1肋骨・胸椎PA
  • 関節モビライゼーション+自動運動
  • 患者教育
  • ホームエクササイズ

受講要項

受講資格理学療法士・作業療法士・鍼灸師・柔道整復師
受講料¥16,500(税込)
開催日時日曜日 9:00 - 17:30
定員10名
講義形式対面
開催場所西東京かとう整形外科(外部リンク)
申込方法「コース開催日」を確認の上、「受付中」をクリック、申込フォームに必要事項を記入し送信して下さい。
受講修了条件コース受講後、修了テスト(オンライン)に合格することで修了となります。
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