
胸椎は頸椎・肩関節・腰椎と機能的に連動しており、胸椎の可動域制限は頸部痛だけでなく、肩関節痛や腰痛など様々な運動器疾患に影響を及ぼします。そのため、胸椎の評価と治療は、日常臨床で多くの患者さんを担当する理学療法士にとって欠かせない技術の一つです。
胸椎の可動性を改善するためには、単に「硬い胸椎を動かす」のではなく、姿勢や動作を分析し、椎間関節・肋椎関節・軟部組織など、可動域制限の原因となる組織を見極めることが重要です。また、高齢者では骨粗鬆症や圧迫骨折などを考慮したリスク管理も必要となります。
本コースでは、胸椎の機能解剖・運動学・リスク管理を理解したうえで、姿勢評価、動作分析、自動・他動運動テスト、他動副運動テストによる身体評価を実践的に学びます。さらに、胸椎可動性を改善するための徒手療法とセルフエクササイズを、実技を中心に習得していきます。
習得した知識・技術は、頸部痛だけでなく、腰痛や肩関節痛など幅広い運動器疾患の評価・治療に応用できます。胸椎を正しく評価できるようになることで、クリニカルリーズニングの精度が向上し、より効果的な治療戦略を立案できるようになります。
本コースは少人数・実技中心で進行します。評価から治療までを繰り返し実践しながら、一人ひとりにフィードバックを行い、翌日から臨床で再現できる知識と技術の習得を目指します。
胸椎を評価できるようになると、頸部痛だけでなく、腰痛・肩関節痛など幅広い運動器疾患に対応できるようになります。
コース目標 Course Objectives
- 胸椎の機能解剖と運動学を理解し、頸部・肩関節・腰椎との機能的な関連性を説明できる。
- 骨粗鬆症や圧迫骨折などのリスク管理を理解し、安全に胸椎の身体評価を実施できる。
- 姿勢評価・動作分析・自動運動・他動運動・他動副運動テストを用いて、胸椎の可動域制限の原因を評価できる。
- 胸椎の可動性改善を目的とした徒手療法およびセルフエクササイズを適切に実施・指導できる。
- 胸椎の評価・治療技術を、頸部痛・肩関節痛・腰痛などの運動器疾患へ応用できる。
コース内容 Course Outline
講義1 胸椎可動性
- 胸椎可動性が頸椎・腰椎・肩関節に与える影響
- 構築性側弯と機能性側弯
- 思春期側弯症
- 脚長差と側弯 - 胸椎過後弯(Hyperkyphosis)
- 胸椎の痛みで見逃してはいけない Red flags
- 良い座位姿勢とは
- 胸椎後弯姿勢と頭部前方姿勢
講義2 胸椎の機能解剖
- 胸椎の機能解剖
- 呼吸
- 胸郭と骨盤
講義3 胸椎の身体評価
- 姿勢評価
- 自動運動テスト / 動作分析
- 複合運動テスト:Compression/Stretchパターンによる関節 or 軟部組織の鑑別
- 疼痛軽減テスト:原因特定と治療方針の決定
- 軟部組織の評価:他動運動テスト・触診・筋の長さテスト
- 関節組織の評価:他動生理的運動テスト・他動副運動テスト
講義4 胸椎の徒手療法とセルフエクササイズ
- 関節モビライゼーション:椎間関節・肋骨
- High-Velocity Low-Amplitude Manipulation Techniques:胸椎のスラスト
- 胸椎可動性の改善を目的としたセルフエクササイズ指導:マット・座位・立位

受講要項 Course Information
受講資格:理学療法士・作業療法士・柔道整復師・鍼灸師
受講料 :5,000円
開催日時:土曜日 15:00 - 18:00
定 員 :6名
会 場 :西東京かとう整形外科(外部リンク)
申込方法
注意事項
- 無断キャンセルはご遠慮ください。複数コースをお申し込みの状態でご連絡がない場合は、運営上の都合により、以降のお申し込みコースを自動的にキャンセル扱いとさせていただきます。
- 講習会中止の場合は速やかにメールにてご連絡をさせていただきます。講習会中止に伴う交通費や旅費等の補償は致しかねますので、予めご了承下さい。
- キャンセルされる場合は、キャンセルポリシーをご確認のうえ、「キャンセル申込フォーム」よりお手続きをお願いいたします。
