
頸部痛を適切に評価・治療するためには、
頸部痛の病態を判断するための「クリニカルリーズニング」と姿勢保持や四肢および頸部運動の土台となる「胸椎可動性」と「体幹安定性」を理解することが重要です。
クリニカルリーズニングとは、臨床で的確かつ安全な判断・行動を行うための思考過程です。問診と身体評価から得られた情報をもとに、仮説の形成と修正を繰り返しながら病態を整理し、最適な評価・治療へとつなげていきます。
問診は、限られた時間で必要な情報を効率よく集めると同時に、患者さんとの信頼関係を築く重要なステップです。問診には4つの基本技術があり、場面ごとに技術を使い分けることで、必要な情報を効率良く収集できるようになります。
胸椎の可動域制限は、頸椎・腰椎・肩関節といった周囲の関節へ直接的な影響を及ぼします。頸部痛だけでなく、腰痛・肩関節痛といった症例を担当する際には、「胸椎の身体評価」は欠かせません。胸椎の身体評価、胸椎可動性を改善するための徒手療法、セルフエクササイズについて学びます。
また、課題や作業環境に応じて、目的とする姿勢や動作を効率よく行うためには、身体の中心となる体幹が安定していることが重要です。体幹の安定性をどのように評価し、どのように段階別の体幹エクササイズを指導していくかについても実技を中心に学びます。
本コースでは、頸部痛の評価・治療に必要なクリニカルリーズニングと問診、胸椎の評価・徒手療法、そして頸部機能を支える体幹の評価・エクササイズについて学びます。
本コースは少人数・実技中心で進行します。評価から治療まで繰り返し実践しながら、一人ひとりにフィードバックを行い、臨床で再現できる知識・技術の習得を目指します。
新人理学療法士の研修プログラムとしてはもちろん、頸部痛の評価・治療を基礎から学びたい方、日々の臨床で行っている評価・治療を整理し、臨床力を高めたい方にもおすすめのコースです。
コース目標 Course Objectives
- 頸部痛患者に対して、どのように情報を収集し、仮説を立て、臨床意思決定を行うまでのクリニカルリーズニングのプロセスについて認識を深める。
- 治療同盟に必要なコミュニケーションスキル、情報収集に必要な問診スキルについて理解を深める。
- 臨床意思決定エラーの要因とその対策について学ぶ。
- 頸椎に隣接する重要な部位である胸椎の身体評価、徒手療法、セルフエクササイズ指導について実践できるようになる。
- 頸部の安定に不可欠な体幹安定性について認識を深め、評価方法を学ぶとともに、評価結果に基づいた段階的なエクササイズ指導を選択・指導できるようになる。
コース内容 Course Outline
講義1 クリニカルリーズニングと主観的評価
- クリニカルリーズニング(臨床推論)
- 問診スキル・コミュニケーションスキル
- 臨床意思決定エラーと対策方法
講義2 胸椎の徒手療法とセルフエクササイズ
- 不良姿勢と胸椎可動性
- 胸椎可動性の低下が頸椎・肩関節・腰椎・バランス機能に与える影響
- 胸椎の機能解剖
- リスク管理
- 胸椎の身体評価
- 胸椎可動性の改善を目的とした基本的な徒手療法およびセルフエクササイズ指導
講義3 体幹の安定性と段階別エクササイズ
- 体幹の安定性:姿勢・アライメント、呼吸、腹腔内圧
- 体幹の運動制御評価:腹腔内圧テスト・ASLR・HAT・HET・
- 体幹エクササイズ(矢状面の安定性):背臥位・腹臥位・四つばい
受講要項 Course Information
| 受講資格 | ・理学療法士 ・作業療法師 ・柔道整復師 ・鍼灸師 |
| 受講料(税込) | ・15,000円(一般) ・10,000円(再受講) |
| 定員 | ・6名 |
| コース開催日 | ・9:00 – 17:30(受付 8:45) *開催日については「コース開催日」をご確認ください。 |
| 会場 | ・西東京かとう整形外科(外部リンク) ・最寄駅:西武池袋線保谷駅 徒歩2分) ・住所:〒202-0004 東京都西東京市下保谷4丁目12−21 リベルタ・ヴィラ1F *西武池袋線 保谷駅は急行は止まりません。池袋、所沢からお越しの場合はお気をつけください。 ・お車でお越しの場合は近隣のパーキングをご利用ください。 |
修了テスト
- コース終了後に希望者を対象としたオンライン修了テストを実施しています。
- 修了テストでは、各コースで学んだ知識・評価・治療技術の理解度を確認します。
- 実践コースE「頸原性頭痛の評価と治療」は、A〜Dコースで習得した知識と技術を統合して学ぶ総合コースです。そのため、参加にはすべてのオンライン修了テストに合格していることが受講条件となります。
