股関節疾患・仙腸関節疾患の整形外科徒手検査法

- 患者は背臥位、患側の股関節を屈曲し足部外側を反体側の膝蓋骨の上(大腿部)に乗せる。
- セラピストは、一方の手を上前腸骨棘に置き、もう一方の手を膝に置く。膝を下方に押し力を加える。疼痛が誘発されたら陽性とする。
- 4の字の肢位が取れない場合、関節可動域制限を示唆する。
足部が膝蓋骨上に届かない場合、関節の拘縮が示唆される。 - 筆者は疼痛が強い場合、他動で押す前に患者自身に膝を下方に動かしもらっている。
- 仙腸関節疾患、股関節疾患などの病態で陽性となるため、疼痛部位の確認が重要である。
- Flexion 屈曲 Abduction 外転 External rotation 外旋、伸展 Extension の頭文字を取り、FABERE test とも呼ばれる。