CBVAは顎から前額部を結んだ線と垂線との間の角度をとることによって決定される。視線が床に向かうように頭を下に傾けるとCBVAがプラスになり、頭を上に傾けるとマイナスになる。
健常者平均値は約0°、Ames らの頸椎変形の分類では1°以上10°以下は正常としている。
CBVAは、水平注視(Horizontal gaze)でよく使われる尺度の1つであり、歴史的には強直性脊椎炎による脊柱後弯変形による水平視障害の指標として用いられてきた。現在は、首下がり症候群の指標としても用いられている。
CBVAが大きい(頚椎屈曲位)と十分な水平注視が妨げられ、多くの日常生活動作に支障をきたす可能性があるのと同様に、CBVAの過矯正も、特に階段を下りるような下向き注視を必要とする動作の際に、同様の有害な影響をもたらす可能性がある。
Chin 顎 Brow 額 Vertical 垂直 Angle 角度
参考文献・書籍
- 竹本2023_首下がり症候群の単純X線像評価指標
- 鈴木2017_日本人のアライメントの正常値_頸椎
- Martini ML 2021_Cervical Spine Alignment in the Sagittal Axis: A Review of the Best Validated Measures in Clinical Practice