
普段の生活の中で、特定の人を指名することって何でしょうか?
私の身の回りで思いつくこととして、美容院、あとは病院・クリニックくらいです。
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かかりつけの耳鼻咽喉科は二診制をとっているので、毎回「ご希望の医師はいらっしゃいますか?」と聞かれるので、「院長先生をお願いします。」と答えています。
20年以上、通院しているところなので、自分のことを知っている先生に診てもらいたいという気持ちがあります。
さて、理学療法士はどうでしょうか?
ちなみに、先に言うと、私が勤務している西東京かとう整形外科では、理学療法士の指名制度はあります。
実際は、指名制度を設けたというよりも「〇〇さんがいいと聞いて来ました、〇〇さんをお願いします」という声が多く、それを断る理由も特になかったからです。
なので、リハビリ予約を取るときは「リハビリ担当にご希望はありますか?」と聞くようになり、現在に至ります。
電子カルテのメモ欄にも「ナ希」と書くようにしています。
同じ理学療法士に担当してもらいたい患者さんは指名しますし、こだわりが特にない患者さんは誰でもいいと答えます。
では、整形外科クリニックに理学療法士の指名制度を設けるべきかというと、
これは・・・
整形外科クリニックでは理学療法士の指名制度はどちらでもいい。
医師(経営者)の方針にもよると思います。まぁ、そこまで気にかけている方は少ないと思いますが。
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実際、人気・実力のあるセラピストに患者が集中してしまって予約システムが破綻してしまう・・・なんてことは、起きません。
理学療法士の実力差がありすぎる場合、いろいろ問題があり患者から断られる場合などは別ですが、研修制度がしっかりしていクリニックは理学療法士の平均値が高く、均等に患者は振り分けられ、一定の治療効果をあげていると思います。
指名制度がある時に困ることの1つとして、特定の部位・疾患を特定の理学療法士が担当してる場合でしょうか。これは、効率よく経験を積むため、専門性を高めるために行っていることが多く、当院でも行っています。
膝疾患の担当は〇〇PTだけど、患者さんは別の〇〇さんに担当してもらいたい、と言っている場合、当院では患者希望を優先しています。
一方、患者さんの指名を断るということはあります。
毎回〇〇PTを指名してくるが、PTが諸事情により対応に困っている
といった場合、最初から担当変更します。
ケースバイケースですね。
「〇〇さんをお願いします」と希望した場合、「理学療法士の指名はできません。」と答えるのはあまり良くないのかなと思います。
昔、そういう施設があったんですけど、何だかなーとモヤモヤしていました。
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指名されようがなかろうが、もちろんベストを尽くしますが、以前、担当した患者さんが再来院してリハビリ予約を取るときに「また、〇〇さんをお願いします」と言われると、正直、嬉しいです。
新人PTで「また、〇〇さんをお願いします」と言われるようになったら、成長したなーと思ったりもします。
「患者さんから選ばれる理学療法士」を目指さないと、今後は厳しい時代になってくるのかなぁ。
専門職として日々の仕事を続ける、ことが大切ですね。