
整形外科クリニックは、施設によってホームページに理学療法士を紹介があるところとないところがあります。
私が勤務している西東京かとう整形外科のホームページはというと、理学療法士の自己紹介・プロフィールを紹介しています。
まぁ、ホームページは私が自由に作っているのですが、当初、理学療法士のプロフィールをホームページで紹介しようかどうか考えたことがあります。
日本の整形外科クリニックだけでなく、諸外国のPT開業クリニックも参考にしました。
オーストラリア、カナダ、アメリカなど、諸外国のPT開業クリニックは、理学療法士をガンガン紹介しています。まぁ、理学療法士がメインですからね。
どんな人物か、何をしてきたのか、どういうことに強みがあるのか、すごい書いています。
PT開業クリニックなので、自分の強みをアピールするのは自然なことだと思います。
日本の整形外科クリニックの場合、もちろん医師がメインとなります。
理学療法士の紹介は、
- ない
- 顔写真、氏名のみ
- 顔写真、氏名と資格
- 顔写真、氏名と資格と略歴
- 顔写真、氏名と資格と略歴と趣味
などいろいろなパターンがありました。
一方、日本でも開業している理学療法士の方々は、諸外国と同じで、どんな人物か、何をしてきたのか、どういうことに強みがあるのか、ちゃんと書いてアピールしています。
整形外科クリニックのホームページに、理学療法士の氏名・プロフィールを公表する利点と欠点は何でしょうか。
利点としては、
- 公表することでリハビリテーションに力を入れているとアピールできる
- 実力のある理学療法士がいる場合は公表することで集客につながる
- 名前を出すことで理学療法士の責任感が増す
- 患者さんが理学療法士の名前を覚えてくれる
- 理学療法士の指名が多くなる
- 在籍しているかどうかもホームページで確認できる
- 出身地・趣味とかを掲載している場合は話のネタになる
などがあると思います。
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昔、「プロフィールを公表する人はお金をもらっていますよね、私はそれほどお金をもらってないから絶対に顔写真や氏名を出したくない」と言っていた人がいました。それを聞いて、確かに、お金を多くもらっている人、地位が高い人ほど顔写真、氏名・プロフィールを公表しているな・・・と思いました。
仕事によっては、自分自身を指名してもらうためにアピールが必要という側面もあるかと思います。身近な職業でいうと、美容師さんでしょうか。
欠点はというと、やはり、プライバシーです。情報を公開するというリスクがあります。
女性スタッフの場合はストーカー対策として苗字だけ漢字、名前はひらがなにしています(施設見学・面接の時点でプロフィールの公表についても話をしています)。
また、ホームページを外部委託している場合、変更・掲載の際にお金が発生する場合があります。
氏名・プロフィールの公表は利点・欠点がありますが、
医師がメインの整形外科クリニックでも、ホームページに理学療法士の氏名・略歴・資格などを掲載することはアリだと思います。
これからは理学療法士も名前を売る時代になるのではないでしょうか。
プロフィールを公開することで、理学療法士の存在価値が高まり、〇〇さんのリハビリを受けたいという患者さんが増え、実際に給与に反映されて収入アップにつながっている例もあります。
もちろん、プロフィールを公表したくない理学療法士もいるので、現時点で公表していないところはクリニック内での話し合いは不可欠だと思います。