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新人・ベテランPTも最大収益は同じ、どこで差を作る?

病院・クリニックに勤める理学療法士は1日にみれる人数、1週間にみれる人数が決まっています(医療保険のみの場合)。

1日24単位、1週間あたり108単位ですね(1単位20分)。

  

この縛りは理学療法士1人あたりの臨床業務で得られる最大収益を決めます。

 

運動器リハビリテーション(施設基準1)の整形外科クリニックで、1週間、2単位で全ての患者を担当したとします(=1週間あたり54人・件)。

 

診療報酬はいろいろありますが、ここではリハビリのみとして「運動器リハビリテーション料 185点」と「再診料 73点」、労働災害・自賠責は考えない、ひと月は約4週間として考えたいと思います。

 

2単位 54件 = 108単位

合計  112,104点 

<内訳>
444点(185×2+73)×54(件)= 23,976点(1週あたり)
23,922 × 4週 = 95,904点(月あたり)
+リハビリテーション総合実施計画書の診療報酬 300点 × 54 =16,200点 

 

2単位ベースでリハビリをして、キャンセルもまったくない場合、理学療法士1人あたりの収益は約112万になります。

 

今度は、1週間、1単位で全ての患者を担当したとして考えてみましょう(=1週間あたり108人)。

 

ポイント

合計 143,856点

<内訳>
258点×108(人)= 27,864点(1週あたり)
27,864 × 4週 = 111,456点(月あたり)
+300点 × 108 =32,400点 

理学療法士1人あたりの収益は約144万となります。

 

2単位ベースよりも1単位ベースでは317,520円も収益が上がります。これは再診料と計画書の料金による差ですね。

  

収益性を考えるのであれば、1単位ベースの方がいいんですよね。 ただし、1単位で108人・・・働きたくはない。1単位ベースで働いたことがありますが、間違いなく評価・治療の質が落ちます。経験を積んだ今なら1単位でもできますが、新卒セラピストなら2単位ベースでまずは働くことをお勧めします。

 

さて、この売上ですが全てが給与にはなりません。収益から経費(家賃、光熱費、備品代、消耗品代 etc.)が引かれた上での人件費です。

 

キャンセルが多いセラピストは稼働率が低い

 

1単位ベースになる理由として、算定が認められない(とある県)、患者が多い、スタッフが少ない、キャンセルを避けたい、売り上げ重視、といった理由が考えられます。

 

とある県、というか神奈川県ですが、オーストラリア留学を終えて就職活動をしていた際に「神奈川では1単位しか請求できない」と言われました。7年前の話なので今もそうなのかはわかりませんが・・

  

さて、予約制のクリニックの場合、キャンセルは避けては通れないものです。キャンセルされた時の売上減を避けるために1単位ベースにしている、というクリニックもあります。

 

臨床では、キャンセルが多いセラピスト、キャンセルが少ないセラピストがいます。

 

キャンセルが多いと件数、稼働率が下がります。

108単位を100%として90%、85%、80%の稼働率で売上は、以下のようになります。

   

1単位ベース 稼働率

90%の稼働率:143,856 点×0.9 = 129,470点
85%の稼働率:143.856 点×0.85=122,277点
80%の稼働率:143,856 点 × 0.8 = 115,084点 

  

2単位ベース 稼働率

90%の稼働率:122,104 点×0.9 = 109,893点
85%の稼働率:122,104 点×0.85=103,788点
80%の稼働率:122,104 点 × 0.8 = 97,683点 

 

1単位ベース、2単位ベースどちらにしてもキャンセルされないようなセラピストになること、工夫が必要です。また、キャンセルされた時の空き時間に何をするか、というのも考える必要があります。

 

毎週、90%以上を確保できるようにしたいですね。

  

臨床力+αのセラピストになる

 

理学療法士は1日にみれる人数が決まっています。1週間にみれる人数が決まっています。

というセリフは、週何回も通いたいという患者さんにたまに言う言葉ですが、これは、

 

1日・1週間の人数が決まっているため、新人・ベテランに限らず理学療法士の最大の収益(売上)は同じ、ということを指します。

 

売上重視の経営者からしたら、同じ売上であれば、新人の方が人件費も安く済むから、新人PTを入れ替えようという話になってしまいます。

 

若手セラピストと差を見せれないと、経験年数のあるセラピストは必要とされなくなります。人件費だけがかかります。 

 

経験年数だけを積んだセラピストは、 やる気がない = 患者を良くできない = 慢性化 = 同じ患者ばかり見ている = 新患が取れない (新患率が低い)といった特徴があります。新患を取りたがらない、傾向もあります。そういうセラピストが職場にいたら「単位だけはしっかり取ってくださいね」となります。

 

単位をとっているならまだしも、最悪なのは、キャンセルも多く単位もとれない経験年数だけあるセラピストですね。

 

しかし、セラピストの実力は単位数(売上)だけでは測れません。

 

単位数だけでは測れない、セラピストの能力があります。

 

臨床力(疾患対応力)、集客力、指導力、管理力、経営力、だと思います。

 

  • 臨床力(疾患対応能力):短期間で良くできる、新患を多く受け入れる、難しい疾患を担当できる etc.
  • 集客力:キャンセルが少ない、〇〇さんがいるからクリニックを受診する・友人を紹介する、ブログなどの情報発信 etc.
  • 指導力:後輩を指導できる
  • 管理力:リハビリテーション室を運営できる
  • 経営力:クリニックの運営・売上に貢献できる 

 

若手セラピストと同じように臨床業務をするなら差をみせる必要があます。

 

短期間で良くできる、新患を多く受け入れる、難しい疾患を担当できる、ですね。

 

臨床力がついてきたら、集客、指導ができるようになるのが次のステップです。

  

そして、興味のあるセラピストは管理、経営についても力を発揮していくことでより重宝されるセラピストになれると思います。

  

まぁ、管理職になると臨床業務(通常業務)だけではダメなんですよね。。

求人情報:西東京かとう整形外科

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