[st-kaiwa2]後輩が1つの哲学、理論に固執しています。患者さんもちょっと疲れています。[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa4 r]そうですか。メソッドを実践する、哲学を持つことは大事ですが、1つのメソッドだけだといろいろ大変です。さぁ、どうしましょうか。[/st-kaiwa4]

 

まず、世界にはたくさんのメソッド、コンセプトがあります。

 

徒手療法でいえば、Kaltenborn、McKenzie、Mulligan、Maitland、Paris、MSI、DNS、ヤンダー、ドイツ徒手医学、AKA、SJF など・・・ハンズオンテクニックが中心のメソッドもあれば、運動パターン、発達生理学などを軸に考えられたコンセプトなどさまざまです。

 

徒手療法の哲学とは

さまざまある徒手療法のバックグラウンドには3つの哲学 philosophy が存在します(Chad E Cook 2012)

 

  • Biomechnical-pathological assessment method(生体力学的 - 病理学的 評価メソッド)
    関節運動学、凹凸の法則、カップリングモーション、関節包パターンなどに基づいた評価・治療
  • Patient response method(患者反応メソッド)
    疼痛・症状の増悪・軽減など患者の反応に基づいた評価・治療
  • Mixed model上記2つの混合モデル

 

さまざまなメソッドには、それぞれの哲学があります。

 

どのメソッドも良い点があり、不足点があります。

 

1つの哲学、理論だけで対応するのは限界があり、柔軟に臨機応変に対応を変える必要があります。

 

上記の3つの哲学を考えたら、Mixed モデルが理想ですね。

 

価値観が人それぞれ違うように、治療に対しても違う考え方・視点が国ではなく人それぞれあります。

 

また、自分とは違う考え方・視点を否定するのではなく、受け入れながら自分の哲学を持つことが大切だと思います。

 

〇〇のメソッドがいい、のではなく、この患者・クライアントにはこのメソッドが合うという考え方もいいのではないでしょうか。

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さて、一つの哲学・理論に固執しているようなら(しかも誤っているなら)、目の前で違うことをやってみせるのも一つの指導方法ではないでしょうか。

 

山本五十六の名言「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」が頭に浮かびます。

 

まぁ、やってみせてわからない場合もありますので、やってみせた後は、対話が重要ですね。

 

参考文献・サイト

  • 採用基準 http://jspt.japanpt.or.jp/ebpt_glossary/inclusion-criteria.html
  • Chad E. Cook, Orthopedic Manual Therapy An Evidence-Based Approach 2e, 2012

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